双極性障害 虎の巻

双極性障害を患った人間が綴る、双極性障害完治への過程や双極性障害とは何かを綴る闘病記

ここ最近の生活。

さて、すっかりサボっていたブログの更新ですが、ここ最近の生活について少し思いついたことを綴っていきたいと思います。

 

安定したというお墨付きをもらって以降、本当に特に気分が乱れることなく過ごせています。

ごくたまに、寒い日が何日も続いた後に少し「あれ?今日は少し変だな?」って日はありましたが、1時間も運動すればすぐに元通りになってしまう程度の変化でした。

そのくらいの調子の悪さなら、健康な人にだって起きますよね?

なので、安定した生活をキープ出来ていると言ってよいと思います。

 

 

今でも、睡眠覚醒リズム表をつけていますし、日記も欠かさず書いています。

特に、睡眠リズムが狂うことは黄色信号なので、細心の注意を払っています。

また、私の場合は気圧の変化に弱いため、特に冬の寒い日や日照不足が続いた後などは変化がないか、自分の体調を注意深く観察しています。

そうして日々記録をし続けることで、診察時にもスムーズな受け答えができています。

 

 

診察は今でも月一で行っています。

15分間の診察で、最近の睡眠状態に変化がないか?食欲はどうか?気分は?最近どんなことを考えているか、などを話しています。

そして、薬も飲み続けています。

安定したからといって、じゃあすぐに薬を止められるのかというと、そうではありません。

この安定した状態を維持できているのは、何よりも薬を飲み続けているからこそ。薬のおかげです。

 

 

私はこの点について、少し勘違いをしていました。

以前は、安定したら薬も減らしていける。最終的にはゼロにできる。

そうなって初めて病気に完全に打ち勝った、私は治ったと言えるのだ。そう思っていました。

そして、安定した今となってはそう遠くない未来に、その日は訪れるのだと信じていました。

 

 

しかし、先日診察に行った際に、

「もう安定した状態になってしばらく経つ。いつになったら、どのくらいこの安定した状態が続いたなら、薬を減らしていけるのか?」

という質問をしてみたところ、返ってきた答えは、

「すぐには減らせない。なぜなら今の安定は薬を飲んでいることによって成り立っているものだから。」

というものでした。

 

 

なら、「いつまで飲み続けるのか?同じ病気の人は、薬を飲み続ける人はどのくらい飲み続けて、薬を減らせる人はどのくらいの割合でいるのか?」

と質問してみたところ、

「同じ病気の人には、だいたい10年は飲んでもらっている。でも一生飲み続けるわけじゃない。それは、自律神経やホルモンバランスなどが関係して今の処方薬を飲んでいるわけで、それらのバランスが変われば飲まなくて済む薬も出てくるから。だから一生じゃないけど、今はやめていい時期じゃない。」

という回答でした。

 

 

10年と聞いて、あぁなるほどそうなのか、とは思いましたが、不思議とショックは受けませんでした。

精神疾患でない人でも、例えば高血圧の人や糖尿病の人など、薬を何年も飲み続けている人はいます。

でも、その人たちは決して

「自分は薬飲んでるから元気じゃないんです。」

とは言わないでしょう。

 

知り合いに、心臓弁膜症の人で人工弁を入れた人がいますが、その人なんて一生血液をサラサラにする薬を飲み続けると聞きました。

それに比べたら、私は一生薬を飲むわけじゃありません。

 

それに、主治医は10年というのは目安で、それよりも早く薬を止める人もいるという例も話してくれました。

ただその場合は、ある程度の気分の落ち込みなどを自分で許容した場合に限るとは言っていましたが。

 

結局は自分の気持ち次第なのです。

薬を飲んでいても、寝たきりなわけでもなく普通に動けるならそれは「元気」と言えるでしょう。

私たちだって同じなのです。

 

自分が元気と思えたなら元気。

薬を飲んでいても不自由なく生活できているならそれは元気。

 

元気の定義は自分で決められるのです。

 

 

 

発症する以前は薬がなくても生活できていたのだから、薬を止められたらそれが回復した証拠、と思い込んでいたのは確かです。

ですが、先ほども言いましたが、それは高血圧でも糖尿病でも一緒。

精神疾患だけを特別に考える必要はない。

私が飲んでいる薬は、高血圧の人が血圧を下げて日常生活を快適に過ごせるようにしているのと同様、自律神経を整えて日常生活を快適に過ごせるようにしているだけ。

ただそれだけの事なのだ、と腹の底にストンと落ちるように納得できました。

 

 

私はもう元気なのだ。

私はもう何でもできるのだ。

そう胸を張って言える。

 

これこそが私が求めていたものなのだと思いました。

 

 

 

今までは、心のどこかで「私はまだ元気じゃないから、今何か新しいことを始めて途中で体調が悪化したらどうしよう。」など不安が先に来てしまって、新しいことに挑戦したり仕事を始めたりすることに躊躇していました。

 

しかし、もうそんな心配は必要ないのかもしれません。

 

今の私はもう元気なのだから、新しいことにチャレンジしてもいい時期に来ている。

もう仕事も始めても怖くない。

そう感じ始めています。

 

この感覚は、今までにはなかったものです。

それはやはり、先日の診察でしっかりと薬の服用期間を確認したからこそ起きた気持ちの変化ともいえるでしょう。

もう月一の診察も薬の服用も、後ろめたく思う必要はないのかもしれません。

 

 

皆さんの中にも、同じように感じている方もいたかもしれません。

薬を飲んでいる間は元気とは言えない。なぜなら精神疾患だから、と。

でも、そんな風に思わなくてもよいのだと、私の体験を通して感じてもらえたらいいな、と思います。

これからは自信を持って、「元気です」と答えられるように、そうなっていけたらいいなと思っています。

 

 

以上、最近の出来事でした!

まとまりがなくてすみません(^^;