双極性障害 虎の巻

双極性障害を患った人間が綴る、双極性障害完治への過程や双極性障害とは何かを綴る闘病記

雇用保険が3倍長くもらえるかもしれない?「主治医の意見書」という書類を渡された(ハローワーク編②)

さて、ハローワーク編の続きです。

 

ハローワークに行って、無事に書類の提出も終わって、これで雇用保険が受給できる!と意気込んでいたところ、そこへ何やら新しい書類を出されてしまいました。

 

「主治医の意見書」と書かれた書類をハローワークの窓口で渡され、なんでもこれを提出すれば、雇用保険の受給期間が通常の90日から300日(!)に延長されるというではありませんか。

 

この300日受給できるに該当する人々というのは、説明を見ると「障碍者等の就職困難者」ということ。

まぁつまりは、精神疾患で再就職するのは簡単じゃないから、あなたには通常の人よりも長い期間面倒見てあげるね、ということでしょうね。

でもこういった制度があることはやってみるまで知らなかったので、ありがたいものだなぁと思ったりもします。

 

障碍者というくくりにされるのは若干の違和感も感じますが、お金には代えられません!有難くいただきます。

 

 

しかし、ここで新たな悩みも生まれました。

この主治医の意見書って、この前提出した「就労可能証明書」と何が違うのか?と。

だって、働ける状態になったと証明しないと雇用保険は受給できないわけで、だから提出したのに、ここでまた、「もしかしたら働くのは難しいかもしれません」という証明書を出させるというのは矛盾していませんか?

ハローワークって何がしたいん?」って悶々とし、この書類の存在をどう定義すればいいのか?それを考えるだけで頭が痛くなりました(笑)

 

 

とりあえず、主治医のところに持っていきました。

これを見て主治医が、「あー、たしか提出すると受給期間が延びるやつだね。出してみてもいいけど、じゃあ書いちゃおうか。」とその場で書いてくれました。

 

ちなみに、どんな項目があるかということと、参考までに、私の場合は主治医がどう書いてくれたか、を載せておきます。

 

 

まずは1、氏名等で『氏名・性別・生年月日・住所』ですね。

それと2、病名等。『精神障害者保健福祉手帳の所持の有無』、それと『病名』。

この病名の欄には、わざわざ「統合失調症」と「躁うつ病」と「てんかん」がピックアップされてあります。それ以外の場合はその他。

もう、躁うつ病患者はヤバい。って言われているようなもんですわ。

あと『既往障害』と『既往症』。そして、3、『治療歴』を書いていきます。

 

 

ここからが大事な4、『障害の状態』。

  • 現在の精神症状(具体的な症状と程度)

 これが何書いてあるのか読めない(笑)先生、字を崩しすぎです(笑)

 かろうじて読めるのは、「概ね安定しているが、若干の気分の循環性が残る。」と書いてありました。

  • 症状の安定度(安定の程度、安定した時期等)

 これには「安定」と安定した時期を書いていただきました。

  • 日常生活能力の程度

 これは該当するものを選んで〇をするのですが、その項目が、

  1. 社会生活は普通にできる。
  2. 家庭内での日常生活は普通にできるが、社会生活上困難がある。
  3. 家庭内での単純な日常生活はできるが、時に応じて援助や保護が必要である。
  4. 身の回りのことはかろうじてできるが、適当な援助や保護が必要である。
  5. 身の回りのことは全くできない。

 の5つです。

これ見て思うのですが、やっぱり矛盾してますよね?

だって、働けますって証明提出させたのに、この項目を見ると絶対働けない人向けの項目並んでるじゃないですか。だから困惑しちゃって。

でも今思ったんですが、これ、ほかの精神障害じゃない障碍者の方にも同じ書類を渡している(つまり、共通している)ってことですよね。そしたら、その障碍者の方で求職している方にも程度をお聞きしなきゃいけないわけで、そうしたらこういった項目が並ぶのも致し方ないのかな、とちょっと納得しました。

 

で、この項目を主治医は2番に〇をしてありました。

 

そして、次に5、『就労に関する事項』です。

  • 労働習慣(規則正しい勤務とその継続、危険への対応等)の確立の程度及び今度の見込み

 これには、「規則正しい勤務を継続することは可能であるが、短期間からが望ましい」と書いてありました。

  • 作業の内容、環境、時間等の制限、配慮事項その他予想される問題点

 これには、「本人のペースで進められる職場環境が必要」とありました。

  • 就労可能な具体的な就労場所・条件等(一般企業での通常業務、短時間勤務等)

 「短時間の勤務が妥当」とありました。

 

6、『援助体制』には、

ハローワークスタッフ、及び家族の援助を受けている」と書いてくれました。

 

7、各種制度の経験の有無(デイケア授産施設小規模作業所、精神障碍者社会適応訓練事業(通院患者リハビリテーション事業)等)

 これに関しては、私はなかったので「無」に〇をしました。

 

最後に8、『その他参考となる意見 症状を崩す誘因となるもの、てんかん発作に対する対策(発作の起こりやすい時間帯・状況、発作の始まり方等)等』の項目には、

「人間関係の問題が精神的不調の原因となりやすい」

と書いていただきました。

 

これを提出して、あとはこれが通るかどうかの結果を待つだけです。

 

 

これを書き終わって、先生に言われたのが、

「こういうのは『表向き』だから。雇用保険は性質上職探しをしている人にしか出さないものだから、そういうものだと割り切って。本当は会社員できないのに、とか本当のことを話す必要はないし、ハローワーク行ったときは仮面を被ったつもりでいけばいいと思うよ。」

といわれました。

 

これを言われて、ようやく私は、「この書類の意味とか難しく考えなくてもよかったなぁ、ただそういうもんだと思えばいいや。」と納得することができました。

やっぱり精神科医って偉大です。

 

 

さて、そんなこんなで、主治医の意見書を書いてもらいました。

あとでこれをハローワークに提出してきます。

結果がどうなったかは、あとで報告しますね。